開催日時
2011年7月2日(土)〜23日(土)
12:00〜19:00
月・火曜日および17日(日)休廊
展覧会について
Gallery Jin Esprit+では、「New Print Artist」と題して、若手の版画作家によるグループ展を開催してきました。2011年の本展では、注目すべき作家として、小林つばさと長谷川可奈を紹介いたします。
通常、版画は「版」のイメージを紙等のメディアに刷りとりますが、小林が向き合うのは圧写する際の行為や現象です。その制作過程には刷りのベースとなる「版」がなく、行為の痕跡として、インクの伸びや擦れが視覚化されます。版の不在による一連の作品は、版画とも絵画とも括れない独特の画面をつくり出しています。
一方長谷川は、乾いた視線でとらえた裸婦を主なモチーフにして木版画を制作してきました。虚ろであったり、物憂く見える裸婦の振る舞いと、鮮やかな色彩が強烈なコントラストを作っています。それはどこかパフォーマンスめいた光景にも見え、描かれた彼女たちのシニカルな気分をいっそう強めています。
小林つばさ:1982年岐阜県生まれ。現在、東京都在住。2004年に東京学芸大学教育学部(美術)を卒業。現在、東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻に在籍。本展では、新作13点他出品。
長谷川可奈:1986年兵庫県生まれ。現在、京都府在住。2010年に京都造形芸術大学洋画コース(版表現)を卒業。現在、京都造形芸術大学大学院芸術表現専攻版表現領域に在籍。本展では、新作4点他出品。
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