開催日時
2011年11月5日(土)〜12月3日(土)
12:00〜19:00
月・火曜日休廊
展覧会について
瀬川勇太は1988年に静岡県に生まれました。2011年に武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科陶磁専攻を卒業し、4月から中国・景徳鎮にて制作しています。
手を使わず、足指で成形した「足挽き茶碗」(2010年)。作家自身を模した人物と、ろくろに乗った黒牛が握手を交わす「悪魔との契約」(2011年)。これらの作品には、やきものと聞いて通常思い浮かべるような、伝統的な意匠の器形や華やかな絵付といった要素はきわめて希薄です。陶磁人形の繊細さとも異なる彫刻的なマッスは、むしろ武骨な印象であり、同時にコミカルなモチーフが笑いを誘います。瀬川による一連の作品は、その斬新な造形感覚によって、やきものの新たな展開を見せてくれるでしょう。
Gallery Jinでのはじめての個展となる本展では、新作陶作品によるインスタレーションを中心に、ドローイングを含む約20点の作品を展示予定です。
「最近、やきものを通して重力や温度など物質的な世界をとても強く感じます。それから、そういった状況下で生まれている文明や、文化、そこにいる人の当然なのか必然なのか偶然なのか奇妙なのかという行為。そんな事に最近は関心があります。特に今回の展示では、消費という事がすこしテーマになるかと思います。」(瀬川勇太) |